フラット35 楽しい人生のための住宅ローン返済を考える
3.繰上げ返済はしない |
住宅ローンは繰上返済を出来るだけ行なって元金を減らし、早く返した方が得だ!と思い込んでいませんか?もちろん「総返済額」の上ではこの考え方は正しい場合も多いです。でも・・・
1.住宅ローン以外の固定費用も高額
2.ボーナス払いは20%程度をめやすに
3.繰上げ返済はしない
4.返済期間は短縮しない
5.繰上げ返済しないためには
6.住宅ローンとは時間の購入である
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「お金の損得」だけで住宅ローンを考えるのはちょっと早計というもの。お金を得したい、返済額をとにかく減らそうとした結果として、日々の生活の中で住宅ローンに捧げる人生は充実した人生と呼べるでしょうか?
はっきりと言えることは、「金額的に得をしよう」という考え方を強く持ちすぎるがゆえに、返済能力限界まで頑張って繰上返済を行ない、繰上返済貧乏に陥る事態こそ最も下手な住宅ローンとの付き合い方であると言えます。このことは、住宅ローンとの賢い付き合い方でも述べましたが、重要なのは「住宅は人生を豊かにするため」に取得しているということ。そして「手段として住宅ローンを選択」したということを忘れてはいけません。これを忘れてしまうと「繰上返済貧乏」に陥ってしまう可能性が高くなります。しかも実際には、繰上返済が金銭的に一番得する選択肢ではないかも知れないのにも関わらず・・・。
「金額的に得をすること」を最優先に考えた結果、「人生的に損をすること」を自ら選択していては、住宅取得の本当の素晴らしさを感じにくくなってしまうのではないでしょうか。住宅ローンを利用する上で一番大切なのは、想定とおりに返済できるような計画をはじめにきちんと立てること。その上で余裕資金が出来たら、繰上返済を考えてもいいでしょう。
しかし、それでも繰上返済が一番のおすすめではありません。繰上返済可能な分は「貯金」又は「投資」に回す方法をお勧めします。その理由を今からお話します。
1)金額的に繰上返済が得をするわけではないということ
先にも書きましたが「繰上返済しないこと=金銭的に損をする」という思い込みは、全てのケースにおいて正しいわけではないということです。例えば、繰上返済する100万円分で3%の利回りがある貯蓄をするのと 100万円の繰上返済 を行なった際の金額は等しくなりますね。更に35年を過ぎた後には、貯金の方が金額的に得をします。今の世の中で、リスクを理解したうえで3%の利回りを求めることは、住宅ローンにフラット35を選択した方にとって決して難しいことではないはずです。「何もしない場合」と比較した際の繰上返済は有効ですが、「金利と同等の貯蓄をした場合」と比較した際には金銭的な差はありません(所得税は除く)。更に住宅ローンが減れば、その分の住宅ローン控除等も少なくなることを忘れてはいけません。
2)手持ちの資産金額は繰上返済しない方が多くなる
繰上返済を頑張って行なうということは手持ちの資産を減らすことと同じ意味です。この事実は、繰上返済を行なわずに貯蓄に回している場合と比較して、いざというときに必要なお金を「自分で確保する」ことが難しいことを指します。住宅ローンの契約者に万が一のことがあったら?もちろん、残りの住宅ローンは団信(加入していることを前提に話しています)から支払われるため問題ありません。しかしそのとき頑張って繰上返済をしていた場合は、その分を返還してもらうことは当然できません。
繰上返済せずに貯蓄していた場合に比べて残された手持ち金額は明らかに少額。頑張った分があだとなるなんて悲しすぎます。団信により住宅ローンの残りを肩代わりしてもらった後のことを考えると、住宅ローンがなくなったとは言えその後の生活は非常に不安になると思われますし、不安定になります。そして、その時にまとまったお金があるのとないのとで、ご家族の方の心理的余裕は桁違いです。
更に、住宅ローンを完済できないことを想定してみます。住宅ローンを完済できる人は全体に対してどれくらいの割合なのか知っていますか?繰上返済が得をする!と声高に言われていますが、果たして誰が得をするのでしょうか?実際には住宅ローンを自らの資金で完済することが出来る人は思っている以上に少ないのも又現実なのです。
2つめに書いたことの繰り返しになりますが、「繰上返済すること」と「その分を貯蓄に回して、いつでも余力を持っていること」とどちらが安心出来ますか?よく「住宅ローンは定年となる60歳までに完済しておくこと」と書かれている読み物を目にします。しかし、当初の計画どおりに返済が進んでいれば実際には繰上げ返済の必要はありません。正確には「60歳までに、完済できる分の貯蓄をしておくことが望ましい」が真に利用者の立場に立った考え方としてより好ましく、それだけの余裕を作った上で60歳以降も毎月必要分だけ返済していければ良いのです。そしていざと言うときには繰り上げ返済をすればいいのです。
60歳以上での返済継続時のリスク度は若いときの比ではなく、住宅ローンが組めない理由として考えても説得力のある話だと思います。
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ボーナス払いは20%程度をめやすに |
攻略の極意 |
返済期間は短縮しない |







